経過報告をします。

このプロジェクトがキックオフしてから3日経過した段階で、「はじめに」「第七章」「あとがき」の翻訳が一回り終了、他章も順調に進んでいます(約140/290ページ翻訳終了)。図面などについても活発にディスカッションが進んでおり、予想以上の進行具合で本当に驚いています。

ウェブの特性を生かし、最初のプラットフォームを作る段階はスピード重視でやっていて、英語の表現への配慮もそれほどできておらず、ここからが皆さんのWisdom of crowdsのお力をお借りしたいところです。梅田さんの将棋に対する愛情、熱意を出来るだけ多くの海外の人達に理解していただけるように、何かアドバイスがありましたら、どんどん受け入れていきたいと思っています。チームに参加していただいている『将棋を観る』編集者のid:okadaicさんからは第七章の訳について、

「敬語」のニュアンスを盛り込めるといいなぁと思いました。
向こうのTV番組のインタビュアーみたいな質疑応答とは少し雰囲気違うと思うので。

「いかがでしたか」「光栄です」的なフレーズは、直訳以上に大仰に訳してみるとか……?
年下の羽生さんが年長の梅田さんを敬い、己を理解してくれる人とみなして心を開き、
そして梅田さんは、それ以上に永世名人の羽生さんを敬って、その存在を言祝いでいる。
……というのが、海外の将棋ファンに伝わるといいなぁと思いました。
フランス将棋連盟の会長(武道の達人で日本人以上に和の礼節を重んじる人)みたいな海外ファンに
我々日本人が抱く羽生さんへの畏敬の念まで伝えられたら、感激すると思うんですよね。


と、熱がこもったアドバイスをいただき、こういったアドバイスがオープン化によって増えてくれば、素晴らしい翻訳が出来上がるのでは、ととてもわくわくしています。

とりあえず最初のプラットフォームを作る段階では、シンプルにGoogle Docsを使っていたのですが、次の段階(Wisdom of Crowds)では、また必要なアプリケーションが変わってくるのかもしれません。次の段階では、Wikipediaのように誰でも閲覧・編集・加筆が可能なようにし、更なるスピード感というものが活かせるようにできれば、と思っています。つきましては、何かこの目的を達成するために必要なサービスやアイディアがありましたら、是非ご教授願いたいと思います。まずは出来上がっている、「はじめに」「第七章」「あとがき」からオープンにしていきます。

これまでにあまり見られなかった試みで、わからないことだらけですが、いろいろ実験をしながら、日本語圏ウェブの今後につながるプロジェクトになれば、と思って頑張りますので、どうぞご協力よろしくお願い致します!


追記:
ついに「第一章」も訳了。current word count at around 25,000!!!